TokyoYoshiko’s blog

よしこの1ヶ月 信貴山断食日記

断食11日め

11月5日月曜日 くもり 本断食8日め 60.9kg

たっぷりした夢ばかり見て疲れる。朝護摩。お腹がぐるぐるしてきて「とうとう待望の宿便か!」と思ったけど普通に下るだけ。全然絵の具見たいに黒い!とかじゃなくフツーでがっかりする。「昨日酵素食べたからじゃない?」と言われ膝を打つ。

気合いだー!の娘と角刈りは今日帰っていった。けもの道で下界へ。目的は特にないけど歩かないと。王寺の駅前の西友の商品をひとつひとつ激見したり王寺駅のコンコースを行ったり来たりする。疲れたのでバスで図書館。しかし閉館日だったので目の前の駅から近鉄電車にのんびり乗ってみたりする。

わたしが夕食のカタクリをいつも残してるのでお味噌汁に変更してくれた。今日のは5ミリくらいの柚子が一片入ってる!おいしい!!ああおいしい柚子!!!一口飲むと柚子の酸味が舌にびりびりくる。しあわせだ。お湯と味噌しか摂ってないので味がすこし違うだけでも大ごちそう。ありがたいありがたい。鳥取から来たというおじさんが入場してきた。今日はお風呂の日。大きな湯船に沸かした湧き水がまるくて少しスモーキーな匂いがする。きもちいーきもちいーと連呼。16380歩

断食10日め

11月4日日曜日 晴れ 本断食7日め 

今朝も5時から護摩と大般若転読に参加して帰ってくる。急な階段の下りは横向きに降りると楽だ。歩いている途中から眠気がすごく帰った途端に寝る。「ああ危ない!と思ったら夢だった、という夢」を色んなバージョンで見て疲れる。今日も静座します、とアナウンスが入るがバックれて眠る。田中さんが帰ってしまった。天気が良いので出かけなくては。いつもyouyubeで音楽を聞いていたが今日はうるさく感じる。お腹いたくてゆるゆるしてたがお天道様がもったいないのでいつものけもの道を通って下界まで。今日の道はケモノの臭いがする。昨日イノシシでも通ったのかな。王寺の駅まで行き貼るカイロを一箱購入。我ながら町を行くどの人よりも歩みが遅い。角刈りが明日で最後なので選別に料理本を購入。バスで図書館まで行き1時間読書して帰る。するともうカタクリが部屋に配られていた。角刈りがカタクリ酵素を入れるとこの世のものと思えないほどおいしい、やってみろ、というので酵素を入れてもらうが甘くなっただけで食べられない。角刈りとナンシーと三人で駄話をして盛り上がる。ナンシーのお母さんとおばあちゃんは強力なユタだったそう。角刈りも若い頃に何か天啓を受けたらしい。私には特に何の力もないなあ。毎日たくさん歩いてるのでずっと筋肉痛。いまの体の状態ならオイルマッサージをすると良い、と鍼灸師角刈りの助言により明後日駅前のマッサージ店予約。まだたまにお腹がなる。ネットスーパーの品揃えをねちねち見るという最高に無駄なことをしつつ寝る。15880歩

断食9日め

11月3日土曜日 晴れ 本断食6日め 61.0kg

朝5時に護摩焚きを見に行く。隣のお寺の浴油堂で秘法中の秘法の護摩を毎朝やっているらしい。先客が10人くらいいて半分は外国人。密言を唱えながら僧が炎に護摩木とか葉っぱとかお香とかばんばか投げ入れてる。ロウソクの灯の中燃え上がる炎を見つめていると頭の中がぽかーんとなる。人生で初めてだけどこれは毎日来たいくらい気持ち良い。良い匂いがして空気が心地よい。気に入った。

そのあと本堂の毘沙門さんに登るとそこでは6人の僧が読経していたので中に入って聞く。複数の声の響きがホーミーのように聞こえてぼーっとする。それが終わると本当は予約しないと入れない内側まで入れてくれてこれから始まる大般若転読を見せてくれた(大般若転読とは太鼓やシンバル的なものを鳴らしつつ僧がぎゃへええええっ!とかごへええええっ!とか叫びながらお経を机にばんばん打ち付けたり蛇腹に畳まれたお経を片手から片手へばらんばらんと落としていくアレ)。テレビで観た事あるけど実際にみると臨場感すごい。外国からのお客さんも身を乗り出して見ていた。その後100円払わなければいけない戒壇巡り(真っ暗なトンネルを壁伝いに歩くと途中に超ありがたい何かがあるやつ)にも入れてくれた。早起きは徳だなあ。太陽がで出て来て奈良の街並みが見える。平安の人たちもこの景色を眺めてたのかしら。と思いつつ道場に帰り梅干し番茶を飲んでいると「今日は静座をやります」とのアナウンス。4人並んで(田中さんは上手く逃げた)1時間弱やるもさっき本物見ちゃったので生ぬるい。道場長は今日も同じところでお経を間違えていた。「ヨガもやりましょか〜」と嬉しそうに聞いて来たが「やりませ〜ん(^o^)」と言って自室へ帰る。やっとベロが白くなってきた。にきびがひとつできた。好転反応

今日は特別に隣のお寺で火渡りの儀があるとのことで新人さんを誘って見に行く。人がたくさんいる。僧が山岳仏教の格好しててかっこいい。旦那さんがお坊さんていうのもいいなあ。四方に向けて弓を射ったり勧進帳のようなやりとりがあったりした後、中央に積んであるキャンプファイヤー状のものに点火。人々の煩悩が書いてある護摩木がばんすか投入され炎がものすごい勢いに。煩悩のパワーすごい。その後火を消して地面をならしまた地面を燃やし始めた途端に僧たちがどんどん火に入って行く。小走りだったり飛び跳ねてる僧もいてマジ熱そう。その後一般の人の順番が回って来て私も参加する。梵字が書いてあるハチマキを締めて毘沙門天の密言を唱えながら歩く。おんべいしらまんだやそわか。おんべいしらまんだやそわか。今日は朝の護摩といい火渡りといい人生初めての事を2つもやってとても良い日ー。6273歩

 

 

断食8日め

11月2日金曜日 晴れ 本断食5日め

先週ここに来たのが金曜だったのでちょうど一週間。長い一週間。昨晩お腹が空いて眠れなかったくらいで好転反応とやらはまだあんまり出ない。朝のお味噌汁がしょっぱく感じて一口飲んではお湯をごくごく飲む。朝道場長が体調を尋ねてきてなるべく体を動かしてね、と言って去って行く。晴れているのに洗濯物が全然乾かない。山の谷間おそるべし。いつものけもの道と違うハイキングロードを下山するも急勾配&道が舗装してあって筋肉がつらい。こんなに毎日筋肉の負荷を考える日々が今まであったろうか。いつもの図書館へ。6冊くらい適当に読んで帰る。ナンシーは沖縄民謡の歌手らしい。指が鈍るからと三線持参で来て山や川のほとりで練習してる。エクセレント!

日焼けのせいか断食のせいか、肌がつるつるして目が大きくなっている。やっぱ痩せたのかな。夕方出て来るカタクリ(片栗粉を出汁でといたどろどろの物体)は毎日だとさすがに喉を通らない。お味噌汁にしてくれればいいのに。7989歩。

 

断食7日め

11月1日木曜日 晴れ 本断食4日め 62.5kg

朝のお茶をいただいてると「今日は静座の会をやりますが」とおじいさんが言いに来たがみんな拒否ったので「ああそうですか…」と引き下がっていた。田中さんは既にリュックを玄関に置いてありお茶飲んだ途端に行って来ます!と出かけて行った。昨日は12キロ歩いたらしい。すごい。

昨日角刈りにのどか村代600円を借りたので返さなくては。下界におりてコンビニでお金おろそう。ここに来て気づいたのはアスファルトの道よりボコボコの山道の方が歩きやすいという事だ。色々な筋肉を使うからかな。と思いながらいつものけもの道を下る。草いきれ。虫の羽音。鳥の声。空気がすごく美味しくて歩いてて楽しくて気持ちいい。小学生の頃を思い出す。アスファルトの単調なアップダウンはすごい疲れる。アスファルトの下り坂は後ろ向きに降りると足が楽で気持ちいいことに気づく。

王寺駅について西友で帽子の物色。おつとめ品のつば広帽子900円を発見。しかし丸腰なので西友を後にしセブンで6000円下ろす。南口のスギ薬局に行って適当な日焼け止めと、よもぎ温熱シートを買い西友に戻って帽子購入。これで毎日赤くなるほどの日焼けから逃れられるかな。温熱シートは婦人科系に特化した鍼灸師の角刈りから教わった温め方で、カイロを仙骨に貼るだけじゃ足りなくて、仙骨丹田・そして会陰に貼りなさい、とのこと。股間か!立体的に骨盤を温めるのね!とすごい納得。道場に帰ったら貼ろう。歩く速度が我ながらすごく遅い。食べ物の匂いや実物を見ても食べたいと思わなくなって来た。たまに胃がきゅうっとするのはまだ残ってる。帰ったら隣にまた新しい方が入られたよう。今回は中高年じゃなくて若めの女性。気合いだー!の娘に似ている。寒さに耐えきれずストーブ借りる。人数が多いということで大きい浴槽にお湯張ってくれた。きもちいいい。湧き水なので体が温まる。田中さんと一緒にのぼせるまでお喋りお風呂。体重測ったら62.5kg。全然減ってねえし。

何かを食べたいという欲はないが夜になるにつれお腹が空いて仕方ない。「物を食べたい」と「お腹が空く」のは別なんだな。ずっと内臓が暴れてる。眠れない。14030歩。

 

断食6日め

10月31日水曜日 晴れ 本断食3日め 

サンドイッチを食べて、後から「ヤバい!断食中なのに食べちゃった!」とあわてる夢で目が覚める。6時59分。鳥が窓のすぐ外で鳴いている。ポットにお湯を汲んで寒すぎるのでまた布団に入る。掃除は2日に一度でいいか。

お茶の後に昨日入場された田中さんも誘って4人で弁財天の滝まで散歩。湧き水で道が湿っている。10分くらい歩くと朽ち果てた建物の横に岩肌を伝う滝が出現。昔は栄えていたのだろうが屋代が全て朽ち果てていた。田中さんは小学生のように身のこなしが軽い。70才だという。60で定年してから3年で日本の百名山を45登ったそうな。これくらい体がしなやかだと暮らしが楽だろうな。しばらく滝を眺めて引き返す。

朝のお味噌汁の後、角刈りがバンジージャンプをするというのでナンシーと一緒に橋に行く。平日の僻地なのに係の若者が5人もいて対応してくれる。断食のさなかでなければあたしもやりたかったな。角刈りのジャンプは見事でした。

その後のどか村へ。Googleマップの最短の道で行ったら施設の裏に出てしまったが幸い休憩中のおじさんがいたので入れてもらう。中は広い芝生やきれいな花壇が広がり何かの音楽がかかっているけど全く人がいない。あの世はこんな感じなのかしら。侘しい。うろうろしてお土産やさんや売店を見に行く。産みたてたまごプリン。たべたい。おでんとか蒸しまんじゅう。たべたい。角刈りとナンシーは子供が小さかった時に何度か来たことがあるらしく「懐かしいー」を連発していた。ひたすらうろうろ。近道なので閉鎖している門をよじ登って超えて帰る。14時くらいに帰って来て自分の顔をみたら真っ赤。だいぶ日焼けしてる。毎日陽に当たってるから真っ黒になるかな。2人に日焼け止めを塗れ塗れと何度も怒られる。ものすごく眠くて14時半くらいに寝る。そのまま寝たり起きたり。13398歩。

断食5日め

10月30日火曜日 晴れ 本断食2日め 63.5kg

7時半に起床。ふとんをあげ掃除をして身支度。梅干し番茶の時間に昨日入居したお二人と対面。角刈りの女性は韓国の方で断食をよくしているそう。別の道場の情報も教えてくれた。もう1人はロン毛のぽちゃぽちゃした中年女性。ナンシー関似。よく喋って明るい。

いきなり館内放送が入りヨガをやります、というので静座室へ集まる。道場長が教えてくれるのだが、ポーズが合ってるか、どのポーズをやったか、をすぐ忘れてしまい「これやりましたっけ?」と聞いてくる。記憶はうつろだが流石に体は柔らかい道場長。

角刈りが下界の駅へ行きたいと言うので図書館ついでに一緒にいくことにする。鍼灸師とヨガの先生をしているらしい。真鶴にある断食道場がいかに素晴らしいか、を熱弁している。駅前で別れて私は図書館へ。タバコと肺がんの因果関係は全くないという本を読了し、つくりおきおかずの本とお弁当の本を激読。なんか無性にねむい。ねむくてねむくてずっとあくびがでる。バスに乗り帰る。また1人入場者が増えていた。70くらいの女性でここは2回目らしい。京都からいらしたとのこと。ねむいのでお風呂までの間寝る。お風呂出たら角刈りがヨガ教室をやってくれた。すごいわかりやすいし気持ちいい。ヨガとかやってみてもいいかもと初めて思った。明日からは五体投地を教えてくれるらしい。「108回やりましょう」と言ってたけどそんなにできるのかしら。角刈りは足の甲に北斗七星のタトゥーが入っていてかっこいい。私も何か入れたい。寒くて寒くて起きていられないので布団に入る。ストーブを借りた方が良いかもしれない。眠くなるまでスープジャーでお粥のお弁当をつくるレシピと玄米を上手に炊く炊飯器のサイトを激見する。あーナポリタンたべたい。11361歩。

 

断食4日目

10月29日月曜日 晴れ 本断食1日め

ここに来てから鼻炎が全く出ていない事に気づく。私のアレルギーは花粉じゃなくてハウスダストなのかな。今日は初めて静座の会が行われるとのことで8時に静座室へ行くも道場長が寝坊したので9時に変更。静座の会とはお伊勢さんの祝詞とか般若心経とか壁に貼ってあるありがたそうな文言とかを唱える会。唱えるのだが道場長が度々間違えるのでヘルプする。寒くて唱える口から白い息が出る。

今日から本断食なので10時に具の入っていない味噌汁が出る。あったかいお味噌汁おいしい。今日はまだ体力があるので下界の図書館にいってみる。

けもの道を歩いて町の図書館へ。広くて人が少なくてすごく良い。毎日通うのも悪くない。3時間くらい読書して山へ帰る。今日はあんまり歩いてないのでお隣のお寺をぐるぐるする。道場へ帰ると新しい入場者が2人。洗濯物を干している時にちらっと見たら角刈りの中年女性だった。角刈りの中年女性。ってわたしじゃん。口をゆすいで顔を洗って本日終了。まだ5時半。起きてるとお腹すくので寝るかなー。ほどなく道場長が体調を尋ねに部屋に来た。「今日は図書館まで行きました。明日も行く予定です」と答えると「あらあ元気ねえ、あなたは大丈夫ねえ」と。断食して具合悪くなったり吐いたりを期待してきたのに最初にそういうのなければもうないらしい。がっかり。19時すぎに何かの鳴き声が聞こえるので慌てて廊下に出るといびきだった。今日もおっさんずラブを観てから寝よう。12860歩。

 

断食3日目

10月28日日曜日 晴れ 減食3日め 64.5kg

7時に起床。昨日は寒くて眠くて6時には寝てしまった。布団が硬いのにたくさん眠れる。布団を上げ顔と口をゆすいで部屋と廊下の掃除。物が少なく部屋が狭いと掃除が早くて気持ち良い。今日は静座の日なので7時半に静座室へ行くも誰も来ない。もらったプリント(ありがたいお経みたいのが書いてある)を音読していると8時になって老人が梅干し番茶セットを持って来てくれた。おいしい。天気が良いので洗濯。干場には道場の方のブラや下着が超干してある。日当たりがないところに物干し場があるが私は洗濯物はお日様に当てたい。干すのに頭を使わないと。朝ごはん。どんどん玄米の量が減っている。かぼちゃのお味噌汁。高野豆腐としいたけ人参の炊いたん。ピーマンの焼いたのがおいしい。洗濯物を干したがここは山間部なので日差しはあと1時間くらいしか照らないだろう。夜に干しておく方が良いかも。

法隆寺へ向かう。10:50出発。日差しが暑い。当然だけど道中ずーーっと下り道で昨日酷使した前腿がつらい。ひたすら山道を下ると木々の間から景色が開ける。良い景色。奈良が盆地なのがよくわかる。ひたすら日光を浴びて下る。1時間20分くらいでついた。しかし核心部分(五重の塔とか)へは1500円払わないと入れてくれないらしい。こちらは丸腰なので券売所だけ見て東のなんとかの方へ。いろいろ由緒ありげな建物は多いけど全部お金がないと入れない。ノーマニーなので砂利だけザクザク踏んで帰る。色々なブログを見ると「バス代は持っておいた方がよい」みたいな意見がちらほらあったのでPASMOは持っている。奈良交通PASMOが使える。Good job。王寺駅までバス。駅前にスマホを見ながら佇んでいる人が2億人くらいいて、ポケモンGOか?と思ったらやっぱりポケGOだった。なんかのイベントかしら。駅前の本屋でストレッチ本と実家の片付け方の本を立ち読み。うちの実家どうしよう、などと考えながら乗り換えてまたバス信貴山門行き。ものすごい坂道なので運転手さんのギアワークがうなる。

ヘトヘトだけどストレッチしないと!とストレッチポールで30分ほどぐりぐりする。結構調子良い。ほどなくして4時なので晩ごはん。なんと今日は天ぷら!!いいの?!ちょっとずつ噛まないとと思いかき揚げをバラしてよく噛んで食べる。30分かけて食べ終わると二日に一度のお風呂。昨日も今日も汗かいたし湧き水のお風呂が気持ち良い。狭いけど。体重測る。部屋へ帰ると5時。歯を磨いてお湯をポットへ汲む。スケジュールがぴちっとしてて気持ちいいね。もうやることないけど。お隣のお寺のライトアップがきれいらしいので見に行こうと外に出たら目を開けているのに瞑っているレベルの闇で速攻引き返す。

19時前にyoutubeでゴジムを見ていたら道場長が噂の下剤を渡しに。そういえば普段は快腸なのにここにきてから全然お通じなし。ということで3錠もらって飲む。明日から本断食がはじまる。いろんな人に薦められたおっさんずラブを今さら見て12時に寝る。Fitbitによると19552歩。

断食2日目

10月27日土曜日 雨 減食2日め

雨が降っている。布団を蹴飛ばして寝ていたが寒くない。ネックウォーマー持って来てよかった。これだけでかなり暖かい。7時に起きて布団をあげ掃除。狭いのですぐ終わる。蛇口から近所の湧き水が出てくるのでそれを飲む。お湯にもなる。廊下もついでに掃除。トイレのゴミもついでに捨てておく。少しでも綺麗な空気になるように窓を開け放す。

8時に「お茶の支度ができました〜」と声がかかる。静座室へ行くと梅干し番茶の支度がしてある。熱い番茶に梅干しを入れてよくほぐしてお醤油をちょっとたらして飲む。おいしい。

雨なので散歩に行けない。次は10時に朝ごはん。五分食だっけ。本棚を見ると期待していた「宇宙と一体化する本」みたいのはなくて普通にコンビニで売ってるような世俗にまみれた書ばっかりだった。ウシジマくん。

10時からの朝ごはんは玄米としいたけのお味噌汁、かぼちゃと玉ねぎの煮物、春菊のごまあえ。春菊がすこぶるおいしい。30分かけてもぐもぐする。テレビをつけると関西色の強い番組ばかりやっていた。ここは奈良だった。

お隣の朝護孫子寺をさんぽ。巨大な赤べこ状のトラとか胎内くぐりとか撫でると縁起の良い何かとか趣向が凝らしてありテーマパークのようだ。無数の神社仏閣が密集していて手を合わせながら歩いているので全然進まない。なんとなく矢印の方に行ったら空鉢護法堂へ行く道に。700メートル登る。前腿がつらすぎて帰りの下り道は後ろ向きに歩む。毎朝護摩を焚いている噂の浴油堂もチェック。朝ごはんがでなくなったら行ってみよう。境内にある喫茶店の匂いが美味しそう。4時間くらい山寺を歩いて足がガクガクになって帰ってくる。登りの方が楽だな。部屋に帰って湧き水のお湯を飲み、ストレッチポールで体をほぐしまくる。痛い。汗だく。やることがないとストレッチとか丁寧にできて良いな。Fitbitによると13339歩。

 

断食1日目

人生のいろいろなタイミングが重なって、さらに有給休暇がもうすぐ失効してしまうので、ひと月休みをもらい、前からやってみたかった1ヶ月の断食に行ってみる。場所も前から憧れていた貴い山、信貴山。自身のからだとこころがどう変化するか、体験してみたい。

 

10月26日金曜日 減食1日め 65.8kg

憧れの信貴山へ。紫色の雲がたなびく信ずべき尊い山。信貴山。前から試して見たかった長期断食をはじめる。お酒もたばこも食事もとらない。水と塩分のみ。

からだ中の穴という穴から悪いものが出るとか目やにや鼻くそや舌苔がすごいとか水しか飲んでないのにおしっこが薬臭くて茶色いとか食べてないのに吐き続けるとか頭痛で起き上がれないとか黒い絵の具みたいなうんちがでるとか蝶々が話しかけてくるとかトンボがウインクするとか噂は絶えないが人それぞれらしいので私はどうなるか。楽しみでしかない。からだとこころがどう変化するか、或いは全然変化なし、なのか、どうなるか全く予想がつかない。楽しみ。

目黒の自宅を11時半に出て道場についたのがちょうど16時だったから4時間半もかかった。タクシーに乗ったら「若い女性がよくひとりで向かってますよ」とのこと。建物の正面はブログで見た通り、というか見て知っているけどもやっぱりあやしい。玄関のガラスに金文字で大宇宙教。空気は美味しい。森林の空気。

おじいさんの受付で持病とか動機とかいろいろ記入。30日間を希望していたのに今は25日しかやってない、とのことでとりまそれで申し込む。買い食い防止のため現金を全部預けて部屋へ案内される。部屋は2階の真ん中の部屋。だれも入場していない。ひとり断食。パーソナル断食。山の谷間なので湿気がすごくカビ臭い。四畳半ほどの部屋に文机と布団が一組み。窓の外に椿と栗の木。

荷物をほどく暇もなくお供えくらい少ない正食(マクロビ)の夕食が出され、壁には100回噛むことの効能が貼ってありつられてよく噛んで食べてみる。お風呂に入り荷物をほどき部屋を整える。これからひと月お世話になる部屋だから過ごしやすくしたい。鏡やカレンダーの位置をかえてみたり。文机が風情があって良い。昼は晴れていたが雨の音が聞こえる。

ストレッチポールで体をぐりぐりしていたら道場長が部屋にいらして正食についてや、なぜここへ来たか、の話しなどをする。電話の声はやばいくらい老人かと思ったが、ルックは7-80くらいのしっかりした感じのご婦人。しかし声だけ120歳くらい。ガラガラ過ぎてお話を伺うことを恐縮するレベル。ヨガと玄米を激しく勧めて退室された。夜7時くらいにだんだんお腹がすいてくる。

幸いなことにwifiがあるのでゆっくりネットや映画でも、と思ったが 寒くなって来たので重くて硬い布団に入る。起きているとお腹がすいてしまう。明日は晴れたら隣のお寺行こう。